ジャノメチョウ亜科

分類体系では、タテハチョウ科のジャノメチョウ亜科として位置付けられている
草原、林縁、崖礫地等にも見られるが、生息環境は概して樹陰を好む





キマダラモドキ

驚くと樹林内を敏捷に飛びぬけて見失ってしまう。 少なくなった蝶だ。  長野県軽井沢町


 葉上で静止    2007.08.04.

 同  半開翅   2007.08.04.

差し込む太陽光を透かして吸汁する2頭
              2007.08.04.
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


八ヶ岳山麓のキマダラモドキ          長野県南佐久郡南牧村  2012.07.07.

翅裏面は、白色型と黄色型の2つの形質がある    
                                           白色型

                                           黄色型





ハシドイの葉上で開翅する♀




Melanitis属 2種

ウスイロコノマチョウ & クロコノマチョウ

国内に分布する2種のMelanitisウスイロコノマチョウとクロコノマチョウは
東洋熱帯区〜温帯区を分布圏として棲息する暖地性ジャノメチョウの類である。

ウスイロコノマチョウが南西諸島を中心に安定棲息が確認されている。000
分布北限域は長野県や北陸東北域でも偶発発生記録が報告されている。

クロコノマチョウは九州、四国、近畿が中心分布域であり近年分布北進が
みられる種で、現在北限分布域が北関東の栃木、群馬から山形とされる。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ウスイロコノマチョウ

幼虫→蛹→羽化→成虫の生態記録
0000000000000000000000000000   沖縄県 名護市 2010.Sep.1〜9


0【幼虫】  ジュズダマで育つ5令幼虫000000000000000000000000000000000000

          【】  羽化直前 イブシ銀を呈する(左)     蛹化直後 緑色(右) 脱皮殻が残る00000000000


前蛹脱皮開始から脱皮終了まで10分を要した  更に30分経過後蛹体は硬化し蛹化完了







0成虫】 夏型 羽化直後の成虫 前翅頂部の尖り形状は無いが、細かい渋い縞状柄
00    000000000眼状紋が独特で、南国の雰囲気を醸し出している 002010.09.06.



開翅姿   なかなかこのような姿は見せてくれないが突然開いた瞬間 0002010.09.06


吸汁
000000000000000000000000000000000000000000000000000000002010.09.07


イチジクの落下腐果に吸汁する0000000000000000000000000000000000000002010.09.09


樹林内 樹皮上に静止する000      00000000000000000000000000000002010.09.07






クロコノマチョウ

夏型00000000000000000000000000000群馬県桐生市菱  2010.08.22.


夏型0000000000000000000000000000栃木県佐野市飛駒  2006.08.22.


秋型0000000000000000000000000000栃木県佐野市飛駒  2003.10.11.

クロコノマチョウの栃木県での初見記録(当時:捕獲)は2000年9月19日(同場所)を記載


佐野市山間部にはすっかり定着したクロコノマチョウ   佐野市下彦間 2009.09.26. (ストロボ撮影)






トピック 11−038  雑木林の林床

クロコノマチョウ オニベニシタバ

オオムラサキの飛ぶ雑木林の下草/林床に見る。
外の日照りと違い薄暗い日陰の涼しい環境の中。

栃木県佐野市  2011.07.11.
                      クロコノマチョウ   薄暗い林床に休む  足元から驚いて飛び出す






Lethe属 4種

日本に生息するのは、ヒカゲチョウ、クロヒカゲ、クロヒカゲモドキ、シロオビヒカゲの4種
活発な飛翔と渋い姿は林の中でなかなかの存在感だ00000000000000000000



クロヒカゲモドキ  陽が回る午後2時頃から活動が活発になる            栃木県 2006.Jul.



クロヒカゲモドキ         林縁の草上(左)、切り立った崖上(右)、が好む生息環境だ   同上



〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


クロヒカゲ 樹間から林縁を活発に飛ぶ。眼状紋の薄紫も怪しげに美しい  群馬県赤城山 2005.08.15

クロヒカゲ  眼状紋を隅取る青藍色が光る          栃木県佐野市  2012.08.08.



〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


ヒカゲチョウ    ハンノキの樹液に集まり吸汁する            栃木県  ’08.Jun.


                          下草に止まるヒカゲチョウ     群馬県榛名山  2011.07.13



〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜



 シロオビヒカゲ♂  東洋熱帯区を分布域とするが、国内では石垣島に棲息飼育羽化0000000000
              による個体。食草は代用のウラハグサ(イネ科) 沖縄県 ’08.Jul


シロオビヒカゲ♀         ♀は前翅白帯も太く、翅色は♂より淡い。000000000000000
               斑紋は見事な文様を呈する  同上



シロオビヒカゲ  終令幼虫(左)、    同  蛹(右)          同上






コジャノメ

樹林内の陰地の下草に止まり、驚くとピョンピョンと敏捷に飛ぶ  黒装束に金色の目玉紋と薄紫の帯状柄が粋だ
                                                岐阜県飛騨市’08.Aug


オオアブラススキを食して蛹化 羽化した個体           岐阜県飛騨市’08.Aug.



 コジャノメ

曇り空の夕刻、林の草陰に潜んでいたコジャノメ。
脅かすと飛び立ち結構敏捷に草むらを飛び回る。

                                    栃木県佐野市 2013.06.06

00000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000002013年 6/7更新 
000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000 トピック 13−44 より転送 



    コジャノメ夏型♀

林中の草上に静止するコジャノメ夏型♀ 新鮮な個体だ
佐野市閑馬町  2021.Aug.25.



       


ヒメジャノメ

0000000000000000樹林内から比較的明るい林縁草地のどこにでも目に付く    足利市’06.Sep.04.





ウラジャノメ

明るい樹林内の下草を飛びながらなかなか止まらない。0000000
           ヤナギの樹幹に止まり、やがて吸汁へ。    
 塩尻市(高ボッチ) 2007.07.25.


                                    
林内の下草に止まり 開翅したウラジャノメ  群馬県(榛名山) 2006.06.28.




ツマジロウラジャノメ

切り立った崖地に沿って好んでかすめ飛ぶ。高所に止まって撮影に苦労する。 白紋が美しい♀。      
                                        群馬県利根町 2005.08.18.
                                    

翅頂部の白紋は♀ほど顕著に現れないが、岩上の開翅姿の♂   同上  


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


栃木県日光市(旧足尾町)       撮影日2008.Jun.17.

切り立った崖に沿ってツマジロウラジャノメが飛ぶ。時々崖下の各種の花に吸蜜に訪れる。
      ハルザキヤマガラシ、ヒメジョオン、イタチハギ、セイヨウナデシコ等々へ訪花が見られる。     0     
殆どが外来植物である。こんな山奥までも蔓延している。  落石を恐れながら撮影した。

 崖の棚状岩に開翅する♂


切り立った崖に静止する♀               崩落した石上に半開翅の♀


ハルザキヤマガラシで吸蜜する♀


ヒメジョオンで吸蜜の♂                   イタチハギで吸蜜の♀





ヒメヒカゲ

明るいススキやスゲの草原を弱々しく飛ぶ。年々少なくなりつつある。     長野県塩尻市  2007.07.25.


ヒメキマダラヒカゲ

山地の森林帯に多数棲息しているが、ここ軽井沢町では極めて稀な観察とのことを
軽井沢町在住のKr.氏から教示戴いた。貴重な撮影記録を得られた一枚である。


                                   長野県軽井沢町  2007.08.04.





ヒメウラナミジャノメ

                                       佐野市飛駒町  2005.05.17






  平地林の樹間で・・

平地林のヒカゲ類、ジャノメ類を拾う。  普通種であり、あまり見向きもされないが、
彼らも変わっていく季節の変化を演じ、気付かせてくれる蝶として記録しておきたい

サトキマダラヒカゲ   この蝶が樹林の間を敏捷に飛び始めると「春が終わり→夏が始まる」
   
0000という 気持ちにさせてくれる。0000 毎年同じ繰り返しだ。
                                    佐野市 2013.05.26.


 
ヒカゲチョウ 樹間を比較的派手に飛び、よく目に入る。サトキマの後に出てくる。
                                       
佐野市 2013.06.06.



ヒメジャノメ     樹林内よりもむしろ明るい草原にも飛ぶ。地味だが翅紋がいい。
                                    
佐野市 2013.06.06.

                                             2013年〜6/16更新
                                           トピック 13−51より転送




蝶の戸籍簿に戻る

蝶の生き様へ戻る


TopPageに戻る