・ ア ラ カルト







カバシタムクゲエダシャク

珍種の雄雌の出会い  やがて交尾へ・・・・早春の河川林で

    2017、Mar.05  栃木県鬼怒川河川域









オオスカシバ

フヨウに吸蜜に来たオオスカシバ

弾丸のように飛んできたオオスカシバが花に潜り込む。
透明な翅が花弁を透過して光った。

                        2016、Sep.17  栃木県足利市鹿島


花芯に口吻を伸ばし吸蜜





イブキスズメ

ヤナギランが生える林道に、地上を這うイブキスズメを見た。
前翅を微細に振動させて、離陸飛翔体勢で開翅の一瞬を見せてくれた。
特異な斑紋をもつ美麗種である。開翅姿はめったに見られないが、地上をランして
薮中に飛び去った。 普遍的に全国分布しているが、美しい珍品の部類に属するのでは!?

                           2016、Jul .31  群馬県吾妻郡嬬恋村








サツマニシキ

複雑な彩と光沢の斑紋。その華麗な色、柄の配列には目を見張らせる
蝶にはない派手さを持つ南国の昼光蛾。

2013.09.30.福岡県筑紫野市

 

 





2015.06.10.三重県松阪市 (北限分布地)

ヤマモガシの葉を巻いた繭から蛹を引きずって脱出羽化したサツマニシキ
蛹殻は繭の外に残す

 




2015年6月10日  羽化したサツマニシキの北限種  三重県松阪市

 

食樹ヤマモガシの葉裏の繭(蛹)から羽化脱出して近くの葉上で休止

 

幹に飛んで静止した羽化して間もない個体  美くしい南の昼光蛾だ!





イボタガ

早春の蛾、イボタガの姿。 
渋い複雑な縞模様と眼状紋。そのいでたちは自然が創り出した妙だ
2011年4月9日  山梨県甲州市塩山大菩薩峠


岩上に止まり(下) 開翅固着(上)

飛来して、樹幹に静止、固着まで



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2013.Mar.    飼育して越冬した蛹から羽化した(’13.3.23.
0000                 普通4月中/下旬ころ姿を見せるのだが 
                     今年は異常に春が早いのだろうか?
                    今日羽化をみた




闇夜の庭の枯れ枝にとまり翅を硬化して、小刻みに振動させた
飛び去りそうなので、急いでストロボで撮影記録した
翅の紋様、微細な柄構成、配列、色彩・・・、見事な造形に感動する

微妙に薄緑味を呈する羽化直後の色調







カトカラ


日本に産するカトカラは31種を数えることが出来る。 大、中、小そして
黄、赤、紅、白、青、黒の下翅と独特の上翅の紋様と、バラエテーに富む
種群はその生き姿に魅力が尽きない。                   





 2015.08.12 立秋 次候   コガタキシタバ   

雑木林の中の幹から幹にビュンビュン飛び回っては止る。
下翅を写そうとしたが出来なかった。 つぎの機会に試みたい。

栃木県佐野市 2015.08.06.撮

上翅は木肌と同化して紛らわしい







 2015.08.11 立秋 初候   シロシタバ   

雑木林の中に桜が混じる。かなりの大木だが、決まってシロシタバが止まっている。
この樹が食樹となっていると思われる。 この桜は観察の恰好の御神木的存在だ。

いつか、飛来時 下翅の覗く瞬間を捉える機会を待ちたい! ??

栃木県佐野市 2015.08.06.撮 








 2015.08.09 立秋 初候   アミメキシタバ   

薄暗い林の中だが、樹幹で休止している個体や、吸汁している個体が多数見られた。
暖地系の本種が稀といわれる栃木県内で高密度に棲息している事は驚きだった。
なかなか下翅を見せてくれないが、飛んだ個体が着止した瞬間に僅かに見られる。

< アミメキシタバ : 栃木県準絶滅危惧(Cランク) >         栃木県佐野市 2015.08.06.撮

着止し、下翅が覗いた瞬間


     地上すれすれの樫の根本に静止した







 2015.08.08 立秋 初候   オニベニシタバ   

クヌギの幹からオニベニシタバが飛んで、根本の枯葉に止まった。
着地した瞬間は下翅の赤色が少し覗いたがすぐ上翅に覆われた。

栃木県佐野市 2015.08.06.撮






ムラサキシタバ
飼育羽化

福島県南合図産 2014.07.04. 足利市にて羽化


     

蛹から脱出して這い上がる  翅の伸展は畳んだ状態で蝶と同じフォームだ
これには想像外のことで、いささか驚いた!  このような形状姿は野生では見られない



畳んで立てていた翅は硬化すると開く  これが本来の姿  いわゆるスフィンクス・モスに・・・・



翌朝7/5  めったに下翅は見られないが自宅庭の柿の幹に這い上がる一瞬、紫が覗いた
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ベニシタバ

崖の苔上に止まった

                                  群馬県みどり市  2012.08.31.




14−16

ベニシタバ

     処暑 
末候    2014.09.04.

山の温泉場は 夏の名残を引きずりながら心地よい風に、秋が始まっていた。
夜、沢山のカトカラが野外灯に照らされて飛ぶ。

ベニシタバが明かりに魅かれて飛んでくる。 吊灯篭、宿の玄関、露天風呂、・・等々。

夜の暗闇を、ベニ、キ、シロ、ムラサキ等のカトカラ類を見つけながら、
徘徊撮影しすることは、なにものにも替えがたい快感だ

                   群馬県沼田市(老神温泉)   2014.09.03.撮


吊灯篭の明かりに魅かれ 木壁に止まったまま朝を向かえたベニシタバ




宿の玄関先、外壁に止まっていたベニシタバを見つけた
  近ずくと飛び移って下翅を見せて止まった
鮮やかな紅色を見せているのはほんの瞬間だった  すぐに上翅で覆ってしまう




オニベニシタバ

 雑木林の林床 クヌギの倒木に止まる 下翅の赤が覗く

                                          栃木県佐野市  2011.07.11.


クヌギ樹液に飛来 一瞬止まったがすぐ飛散した。下翅の赤を見せた。
                   栃木県佐野市  2012.07.17.



シロシタバ

桜の樹幹に静止(付着)していた。近ずいて枝が跳ねたら飛び去った。
一瞬 下翅のクリーム色の紋が鮮やかに目に残る。
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                                       栃木県佐野市  2009.08.04.




14−17

シロシタバ

     処暑 
末候    2014.09.05.

山の温泉宿は初秋のカトカラ類の宝石箱のようなものだ。

露天風呂や玄関先の灯りに黄色、紅色、白色、時には青色の
下翅をちらせかせて飛んでくる。                 

夜、朝、昼、と シロシタバの3態を拾ってみた。

                  群馬県沼田市(老神温泉)   2014.09.03.

夜   露天風呂や部屋の灯りに集まって窓ガラス越しに裏面から見た姿       
   居ながらにしてゆっくり観察できる。特に終夜灯のある風呂場は蛾の集会場だ



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朝  宿の中庭にあるアンテークな灯篭                       
                  照明が消えた今、シロシタバがそのまま止まっていた。





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 昼(午前) めったに見せてくれない下翅 幹上で一瞬開いた        

その後すぐ閉じた 上翅の緑青を噴いたような錆紋様の素晴らしさは
下翅の派手さと対照的だ        これがカトカラの魅力である
 






14−18

キシタバ

     処暑 
末候    2014.09.06.

温泉場は天窓の隙間から灯に誘われてカトカラが侵入して、壁面、天井にとまっている。
温泉に浸かりながら眺められるが カメラは持ち込めない。  これは外庭で撮る。

群馬県沼田市(老神温泉)   2014.09.03.







            秋分 末候 :   14−29 ジョナスキシタバ            

         朝夕の涼しい風が心地よい日々
      
2014.10.04.

杉の幹に止まったジョナスキシタバ。 前翅先端が尖った形状が特徴だ。
僅かに下翅を覗かせ 【移動の瞬間】 → 【移動後着止の瞬間】 を捉えた。

                              福島県南会津町  2014.09.28.撮影











白露初候 十五夜     2014.09.08. 

14−19  ヤママユガ    

温泉宿の玄関壁にヤママユガがくっついていた。 大きくて迫力がある。
翌朝早く行って見たら 宿内のフロントの中まで入って来ていた。
女性湯治客の、キャーキャーという声が聞こえてきた。

   群馬県沼田市 (老神温泉)   2014.09.02. 撮

かなり赤味の強い♀と感じた




クロウスタビガ

                  キハダの葉に止まるクロウスタビガ       福島県南会津町  ’14.9.28.









ウスタビガの羽化

  0
   抜け殻(繭)・・カマス
    
            足利市松田町   2017.02.17.


コトラガ

                     クリの花に吸蜜するコトラガ         佐野市  ’14.6.9.





カノコガの交尾

                   ササの葉裏で交尾するカノコガ         佐野市  ’14.6.9.







ヒトリガ

秋の草原に飛び出したヒトリガ。
暫く飛んで無造作に草に止まった

                           2011.10.11.  栃木県佐野市下彦間
イヌホオズキの葉に静止する瞬間





ハネナガブドウスズメ

‘道の駅’の外灯にいたスズメが、ビューンと飛んで
木株のコブに止着するかと思ったら、一瞬のうちに上に飛び去った。

                                群馬県利根郡川場村 2015.06.24





コスズメ

林床にコスズメがいた。昼間は活動はしないものと思い、 
粗雑に近づくと突然翅を振動させながら幹に這い上がり、
這いまわって、杉の根基に落ち着いた。 飛散しなかった。
                                   栃木県足利市 2013.06.02










フチグロトゲエダシャク

< 河川土手の温もりに這い出した♂ >
2011年3月6日 啓蟄
          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  (栃木県)
午前10時半を回る頃、注意深く草叢を探すと、ピラミット状に静止していた♂、
枯れ草の間を縫って這い出した。前翅縁をやや水平近くまで広げ、細かい振動
をさせたと思うと、サッと飛び去った。ジグザグに白い飛翔姿を見せる。 早い!

前翅縁が水平になるまで開翅 / 翅を振動させる / すぐ飛び去る


薮上を這う

陽が射し、薮間から動き出す


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 交尾行動の観察記録 >
2011年2月25日

栃木県内某所にて観察したフチグロトゲエダシャクの交尾行動を記録した

(極めて狭い場所に局地的に棲息しており、発見地の食草等発生生態の
詳細を解明するまで、産地の開示はできないことを御容赦願いたい)


♂の出現・飛翔・静止000000000000000000000000000000000000000000

風の無い晴天の河川土手に注ぐ早春の陽の温もりは日に日に春の様相を深めていく。
正午前、地面が暖まってくるに連れてビューンと土手〜草地を飛ぶ小蛾。
ジグザグにかなりのスピードである。目がついていけず見失う。
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地面・草上・枯草間・枯れ枝に静止し翅を小刻みに振動させ、飛び出す。
♀探しの飛翔行動に終始しているようだ。無風状態であり飛翔行動は敏捷




♀の出現・草上俳諧・枯枝を這い上がる00000000000000000000000000000

翅の無い♀は藪間を這い回り、枝上で静止する。 コーリングして♂の飛来を待つ。


交尾行動 0      00000000000000000000000000000000000000000
接近

♂は翅を小刻みに振動させて♀に近付く

一瞬にして交尾成立  時刻12:59を指す


交尾

この状態で、13:19に離反した  交尾時間は20分間  ((気温18℃)



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フチグロトゲエダシャク

早春に昼間飛ぶ冬尺の仲間  近年の環境の変化も手伝ってか  
各地で激減しているようだ
 000栃木県内で久しく見ることが出来た

栃木県 渡良瀬川支流  2009.03.07









  シンジュサン

友人Tm氏宅敷地内のカラスザンショウに昨秋自然産付されて育った5頭の幼虫が蛹化し、
  そのうち1頭を分けてもらい、自宅のツツジの植え込みに置き越冬。今朝羽化しているのを確認、
 素晴らしい大型の成虫の姿に思わず目を見張った。渋い美しさに圧倒された。
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                                      栃木県足利市  2008.05.09.







ビロウドナミシャク

沢筋で見たビロウドナミシャク。000000
黒調の和服地に金紗をあしらったような、

さしずめ「江戸妻」の柄を思い起こさせる。

                                     群馬県桐生市  2008.06.24.






ホシホウジャク

1000uほどの手入れの行き届いた休耕地にはノハラアザミが群生!!
ホシホウジャクが吸蜜にビュンビュン飛ぶ。10頭はいる。
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                                ホシホウジャク 足利市樺崎 2008.10.28.



           こちらは、ツワブキに吸蜜するホシホウジャク     佐野市唐沢 2007.10.30.






ウチスズメ

自宅の庭先で交尾していたが、撮影時離れて、♂は飛び去ってしまった。
地上に残った♀のみを記録。眼状紋が素敵なスズメガです。
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                         足利市(鹿島)  2008.07.22.撮


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足利市(鹿島)  2019.05.21.撮





アゲハモドキ

アゲハモドキが(クロ)アゲハに擬態したのか、それともその逆か、いずれにしても紛らわしい。
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大きさこそ違うものの影まった昼間の雑木林を飛ぶ様は正に小さなクロアゲハそのもので、目を引く。
                     佐野市(旗川) 2008.06.16.撮






イカリモンガ

沢沿いの道、イカリモンガが美しい。吸蜜するのに夢中だった。

(上)アザミに吸蜜   (下左)キブシに吸蜜    (下右)カタクリに吸蜜


                                             佐野市(飛駒) 2005.10.26.撮
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      桐生市(梅田)  2008.04.03.

                       クロマルハナバチも訪れた           2008.04.03.撮    


                   やっと開きかけたキブシに吸蜜した       2014.04.08.撮



トラガ

5月の太陽を受けてネギボウズに吸蜜 敏捷に飛翔する
離れた山の斜面のニセアカシヤまで飛び移った
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                                           佐野市(飛駒)  06.05.18.








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