シナギフチョウの交尾・産卵・蛹化 (中国 南京市)


累代飼育F1個体同士の交尾
 
♂3月5日、♀は3月7日それぞれ羽化し、♀の羽化と共にすぐ交尾。に交尾時間はAM10:45から
15分間で終わり、きわめて短い。 直射日光下で気温23℃を指していた。
分離後、♀の腹端に黒色平坦の板状の交尾嚢を残した。 (2006.03.08.)



ウスバサイシンに産卵  代用食草のウスバサイシンに2卵塊を産付し、合計で30卵を数えた。
卵の大きさは、sp.japonica のそれよりやや小さく、青味の強い色相を呈していた。(2006.03.09)



ウスバサイシン葉裏に産付されたシナギフチョウ卵  母蝶は1卵塊(24卵)を産み終わり、
更に離れた同じ葉裏に現在産卵中である。 (2006.03.09.)




シナギフチョウ終令幼虫  
日本のギフョウと同様に真っ黒である。 (2006.05.02.)



シナギフチョウ蛹
日本のギフチョウsp.japonica と比べ胴部が太くずんぐり
している。5〜6000万年前といわれる気の遠くなるほど
の前から脈々と遺伝子を伝え、どの時点 からjaponica
と分化してきたのだろうか?ギフチョウ属の多くのなぞを
提供している。 (2005年3月)




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