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特集0000フチグロトゲエダシャク 00000000000000

                                           



2012.3/11更新 トピック 12−005

春の日差しが暖かい日和になった。チガヤの草叢ではフチグロトゲエダシャクのドラマが始まった

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10時半過ぎになると薄日ながら柔らかい太陽が差し、薮の隙間から飛び出す♂の飛翔が見られた。
ハエのように低く飛び回り、草上に這い上がる♀に交尾を挑む。ひととき10頭を下らぬ飛翔個体を見た。

午後1時半を回ると全く飛ばなくなる。快晴だったらもっと期待できたかもしれない。活動時間は短い。



交尾のための♂の飛来→交尾行動 《その1》

 
0000000000000000000000000栃木県栃木市 2012.03.07  薄曇 気温17℃

羽化した♀はチガヤの葉を這い上がる 間もなく ♂が交尾のため飛来する


脚を全開し ♀を抱え込む体勢で飛来接近する


6脚で正にクラッチ直前の♂ 葉陰から覗いた瞬間


脚でクラッチすると同時に全翅も♀の体を覆うように抱える  交尾始まる


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交尾のための♂の飛来→交尾行動 《その2》

♀に交尾を挑み、飛翔群がる様子を目の前でつぶさに展開。枯れ木に這い上がった♀に次々と♂の飛来が見られた。

飛来


全翅を開き、脚で♀をクラッチ 交尾を挑む 


クラッチしながら回り込む


交尾開始〜完了

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探雌飛翔する♂の集合画像

チガヤの草叢から湧くように飛び出した個々の個体を集積した飛翔姿

探雌飛翔する情景姿は凡そ10頭ほどが1視野に目撃された。1フレーム内には
複数が収まらず、個々の飛翔♂の姿態を切り取り、ここに1画像で集積した。
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空中で飛ぶもの・・・、 草叢を飛ぶもの・・・、 11時から12時が飛翔ピークだ!!



チガヤの草叢


チガヤの草叢に羽化後の♂と♀の姿を発見した。0 草間に生えるヨモギ、カラスノエンドウが食草か?0000
陽が差し出すと、一斉に湧くように飛翔が始まる。 10℃、午前10時半頃から飛び出す。 発生源の草原。



 03/12 更新追加

草叢で見つけた♂



チガヤを這い上がる

羽化して間もないのか00000
葉上に残した茶色の蛹時代の
排出液が尾先端に見える
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草上を探雌飛翔/出会い


草上を低く飛び ♀を探す 

♀を見つけてやがて交尾へ

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3/20更新 トピック 12−006

続 ・ フチグロトゲエダシャク

短い発生シーズン、限定された発生域、限られた活動時間帯(AM10:30〜PM12:30)、
天候条件 (晴れ)、 温度条件 (10℃以上、 13℃:Optimum?),食草植生、等々

かなりの棲息制限要件を持つフチグロトゲエダシャク。 その生態は興味が尽きない。


チガヤの草叢の中をを専ら♀を探す♂の探雌飛翔♀を感知し薮中まで潜る。

00000000000000000000000000000000000000栃木市  2012.03.16.



飛翔して草上の♀を認識した♂は飛来・接近する 



発生地のチガヤの草薮はところどころに食草カラスノエンドウやヨモギ群落を形成



チガヤの草薮に潜り、認識した♀に交尾する  交尾は10分程度で終わる



交尾を終えて♂は♀から離散した。間もなく交尾済みの♀に別の♂が飛来した。
そして交尾した。  ♀が複数回の交尾をするのには驚き
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画像・補遺
0000000000000   雄の交尾飛翔   0000000000000000

 シーズンも終わりに近ずき、これで今季観察/撮影してきたフチグロトゲエダシャクも最後かと思われる
飛翔個体数も10日前の1/3程度に減少した            栃木県栃木市 2012.03.16.
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遠く 風下から♀を感知したのか♂の飛来が始まる



♀を求めて飛ぶ♂の飛翔姿は何と言っても羽毛状の触角が魅力!
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メタボで団子のように太った♀に数頭の♂が入れ替わり飛来接近する

♂の飛来は左方向から草上に鎮座する南東向き(右方向)に飛来する
♀から発する “フェロモンによる誘引ではないか?”と理解される
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接近 !



さらに激近 !



南東の風(画面右方向)を受けて ♀の左方向から飛来する場面が見られた



掴みかかる



♀を抱え込み始める  直後、どうしたことか♀は草薮に落下  草上で交尾に至らず!?



                                         増田勝弘 (撮影)


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