冬の蝶





  12/26更新  トピック 12−050

 日当たりの河川土手〜12年12月25日のモンキチョウ

一級の寒波が列島を覆う。今朝の関東平野は今冬一番の冷え込みだった。
何もいない枯草の広がる渡良瀬川河川敷土手だが、日だまりには
モンキチョウ♂が横倒しで暖を取るように静止していた。

やがて飛んで、土手の肩部をすれすれにかすめた。いまどき稀な出会いだ。
モンキチョウの飛翔 何よりのクリスマスプレゼントになった。


                00 群馬県太田市渡良瀬川河川土手   2012.12.25.

枯草の土手を低く 雑木の枝を横にすれすれに飛ぶ000000000000000000000000000000

飛翔軌跡をさらに追う 寒いためか高く飛ばず草薮を縫うように飛び続ける 000モンキチョウの飛翔数ショット


 
寒風の冬空の中を低く飛び                   そして草薮に向かいやがて潜る
 






12/13更新  トピック 12−049

         日当たりの河川土手〜12年12月12日の蝶・・今年の終見日かも?

日中は日差しをいっぱい受けて渡良瀬川土手は温もる。   朝晩は氷点下で冷たいが、
午後になり風が収まった瞬間、ぽつんと蝶影が目に入る。越年活動するモンキチョウは別として、
ヤマトシジミ、ベニシジはまだ姿が見られた。今日、期せずして“12.12.12、終見日になりそうだ?

             群馬県太田市渡良瀬川河川土手   2012.12.12.

タンポポ (咲き残り/初めか?)に飛来したヤマトシジミ♀

 

べにコセンダングサの種子穂に止まるべニシジミ

 

日差しの温もりを受けて開翅

 

日向に半開翅のモンキチョウ  傍にスミレの残り花が写る



12/7更新  トピック 12−048

モンキチョウ♀・・・斑紋異常?

冬の土手、 咲き残りの枯れかけたヒメジョオンに吸蜜飛来したモンキチョウ♀。
顔付が違う!  一瞬、大陸のクロホシシウスバがよぎった・・??。
あわてて飛翔あとを追う。  何度か河川土手を転んだが、
ピンボケの画像3枚を残せた。 斑紋異常個体か?


                                  群馬県太田市  2012.12.7.

 

12/5更新 トピック 12−046

冬に生きる蝶 ・・・ 吸蜜! 飛ぶ!

大陸からの寒波が次々に下りてくる。日中の「暖」、「寒」が断続する。
やがて死んでいく種、越冬で固まる種、・・・日だまりに生きざまを見る。

   栃木県足利市 群馬県太田市  
2012.12.4〜5.

 

咲残りのスミレに飛来するモンキチョウ♂ (太田市) 

 

ツワブキに吸蜜のヤマトシジミ♂ (足利市)

 

咲残りのナノハナにヤマトシジミ♂が吸蜜 (太田市)

 

 

キタキチョウ♀の吸蜜(ツワブキ)  (足利市)




2/23更新 トピック 12−003

モンキチョウ冬季活動

厳冬期におけるモンキチョウの生態行動の一端を 「飛翔」 「吸蜜」 「配偶動作」
「交尾」 「産卵」 「暖とり」 「寝ぐら
 
「産付卵」・・の側面から捉える0000000

2012.02.20〜22




飛翔活動

今冬は全国的に寒冷な日が続き、例年にない低温と積雪量の記録を更新している。
関東地方でも積雪こそないが、連日の冷たい北西風が吹き、低温と早朝の水道水の
凍結がみられる。 それでも日中の気温が10℃を超える晴天日には、ここ渡良瀬川
河川土手では、僅かな時間の隙間を縫ってモンキチョウの活動が観察される。
000


冬の空の中 ♂→♀の連飛翔                      
                     土手上は北風が強い 飛ばされる!

群馬県太田市 渡良瀬川右岸 2012.02.22 (PM 0:24 15℃



強い北風を受ける土手 風を避けるように草上すれすれに飛ぶ  


               栃木県足利市渡良瀬川左岸     2012.02.21(PM2:20  11℃



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吸蜜

この時期、枯れ草に覆われている土手には吸蜜花はないが、僅か咲き初めの
ホトケノザ オオイヌノフグリ タンポポに吸蜜姿が見られる。00000000000


ホトケノザの群生地に飛来して吸蜜する♀  手前にはオオイヌノフグリが。


                 太田市渡良瀬川右岸    2012.02.22 (PM 2:21 15℃


別の花に次々に移る・・・ ストローを伸ばし盛んに花蜜を吸う





春を思わせる明るい光を受けてオオヌノフグリに吸蜜する♀


                  太田市渡良瀬川右岸   2012.02.22 (PM 2:30 15℃



羽化してそれほど経っていない? 新成虫♀・・綺麗だ!


                     太田市渡良瀬川右岸    2012.02.22 (PM 2:25 15℃



タンポポに吸蜜する♂

              群馬県太田市  2012.02.22
タンポポに吸蜜する♀

               群馬県太田市  2012.02.21



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配偶飛翔・・交尾へ

0000000000000000枯れ草上に展開されるドラマ??・・・!!

♀←♂の配偶連飛翔が見られる  ♀は草上に着地  


                                群馬県太田市 2012.02.22(PM 0:35)


♂←♀の飛翔位置関係になり、♀の前で演じる♂の行う一種のデスプレー行動か?
必ず♂は♀の前方で飛翔行動を取るようだ。

@

A

B
♂は♀の方向に戻り、脚でクラッチ

C
♀は翅を閉じたまま 【♂+♀】 交尾成立



交尾成立後、 ←♂+♀の飛翔形態で別位置に移動着草した


00000000000000000000000000000000000000000000群馬県太田市 2012.02.22(PM 0:38)



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卵行動〜産付卵の確認 

♀の食草探しで地上をなめるように翅を振動させ這いまわる。
     (産卵のタイミングは画像に収められなかった)
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カラスノエンドウに産付直後の卵(白色で紡錘形) この♀が産卵

             群馬県太田市 2012.02.22(PM 2:22)



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低温下に暖をとる → やがて寝ぐらで静止

冬季の活動には気温条件が左右する。晴天で10℃以上が活動の目安となる。     
モンキチョウの冬季行動から如何に効率よく温度を取り入れるかのしぐさが見てとれる。

「暖とり」の様子と「気温低下時の態様」をいくつか記録してみる。


土手草地南面は午後になると西日を受けて温まる。特に温まった露出土面に好んで止まる。
「暖とり」は、閉じた翅をほぼ90度角で太陽光に向けるしぐさをとる。              



              栃木県足利市渡良瀬川左岸     2012.02.20(PM 2:24 11℃


やはりこの♀も枯れ草上に閉翅状態で太陽光を受けて「暖とり」する。


            栃木県足利市渡良瀬川左岸    2012.02.20(PM 2:34 11℃

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

太陽が西に傾き始め、3時を回ると急激に気温が下がってくる。
曇りがちになり9℃を差している。  今まで草上〜土上で暖を
とっている個体は枯草がオーバハングする隙間に潜って動かな
くなる。     
足利市渡良瀬川左岸 2012.02.20 (PM 3:22 11℃




一方、1ケ月前(1/23)飛翔個体が潜り込んだ草薮は、その夜に降雪
をみた。  翌日(1/24)に雪を除くと、潜り込んだ個体が出てきた。

              太田市渡良瀬川右岸 2012.01.24 (PM 2:10 3℃







 厳冬期のモンキチョウ  

2012.01.13.〜23.


1/14〜1/29 更新

トピック 12−001
0初蝶02012.1.13.0        0厳冬期に飛ぶ モンキチョウ00000                    


コセンダングサの根本でじっと動かず  (左)

近づいてみると新鮮な♂ 新成虫か? (右)






  0000000 厳冬期のモンキチョウ 1/17更新

吸蜜・飛翔02012.1.17.0000   厳冬期に飛ぶ 吸蜜活動する      00000000000000


足利市渡良瀬川左岸(北側の土手)を歩いた。
0000000000000000000
友人Tmさんがホトケノザに吸蜜する♀を発見したが、すぐ飛び去る。眼で追う。
枯れ草に‘止まる’、‘去る’、を幾度か繰り返し落ち着く。今日気温は早朝0℃、
昼間7℃を差す厳冬期だが、活発な飛翔行動にはただ驚かされる。
0000000

午後になっても気温は上がらずのままだったが、活発な♂の吸蜜飛翔が眼に入る。
枯れ草に埋もれて咲くホトケノザを求めて飛ぶ姿はこの時期信じ難い光景だ。 
00

                 栃木県足利市鹿島町(渡良瀬川左岸)

枯れ草に静止の♀


ホトケノザに吸蜜飛来の♂



ホトケノザに飛来し吸蜜 ♂





初冬期のモンシロチョウ

2010.゛11.Dec.


朝晩の冷え込みと北風が吹くようになると最盛期にはあれほど飛んでいたモンシロチョウも
その蝶影も見ることが稀になってくる。 日中の日差しに誘われて飛び出したのだろうか、一頭
土手の上を長い軌跡で飛び越していった。止まることはない。死んでいくのも間もないだろう。
                              ( 群馬県太田市渡良瀬川河川土手 )

 






冬に見た蝶 いろいろ
〜〜越冬態や吸蜜姿〜〜


冬の日射しに飛び出したムラサキシジミ♀

黄葉したアカメガシワの葉上で開翅して暖をとる。
10℃以上になり、無風の日には冬季でも活動する。
寂しい冬の林に一点の彩りを添える。
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                               足利市福富町   2009.12.15.






ムラサキツバメの日向での開翅

マテバシイ葉上の♂  深い紫色原稿が輝く        栃木県足利市  ’09.NOV. 






こちらでは♀の開翅      冬の温かい日射しに越冬場所から離れて葉上で開翅して暖をとる






ムラサキツバメ(♀)の吸蜜

サザンカで吸蜜するムラサキツバメ♀ 越冬中でも風の無い温暖な日には活動する





ムラサキツバメの越冬

 越冬中のムラサキツバメ3頭群(左)
   木漏れ日を受けて立ち上がって開翅の♂(右)







ウラギンシジミの越冬

マテバシイの葉裏で越冬中の3頭群






越冬中のキタキチョウ

ススキの草叢で越冬するキタキチョウ 触覚は翅の中に畳み込む






越冬から飛び出したキタキチョウ

1月中旬、温暖な気温に越冬から飛び出して、咲き残り?のタチツボスミレに吸蜜に飛来した(気温16度






ムラサキシジミ

里地の山寺に咲くサザンカの葉上で冬の陽の温もりに開翅して暖をとる♀


                      サザンカの花芯に吸蜜する♀  栃木県足利市 2009.12.01.


                          葉上で開翅♂       栃木県足利市  ’09.NOV






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