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季節の履歴書
旧 今週のトピック
季節の移ろいを 里山の生き物たちで綴る
蝶や蛾・・ 昆虫 野鳥 そして季節の花など・・・
キアゲハの吸蜜 栃木県足利市鹿島町自宅 2024.09.03.
自宅の庭先に咲く百日草に吸蜜に飛来したキアゲハ♀
ハナネコノメが咲き揃う 群馬県桐生川源流域
ハナネコノメ
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2016.3.30. 春分 末候
飛翔体を追って・・・(1)
< コツバメが枯れ藪を飛ぶ >
ススキやセイタカアワダチソウの枯れ藪は、早春のこの時期、コツバメがハエのように
飛び回っては元の枯草に止まる。 飛翔時は鈍く青い翅表を見せてくれるが、
ほんの一瞬だ! 何とか画像に留めたいと飛翔体を追った。
この蝶、静止時の開翅姿は見せないのだ。
栃木県佐野市 2016.03.29.
ススキからビューンと飛んだ いぶし銀のような濃いブルー紺が輝く!
セイタカアワダチソウから飛び立つ 鈍い青色が光った
2016.3.24. 春分 次候
ギフチョウ ハイブリッド
< 累代 イエローバンド/テイル形質の固定 >
劣性遺伝形質イエローバンドとイエローテイル、両者の合体形質を
創り出すために、繰り返し累代交配を行い、ハイブリッド
個体の固定をし、2年目に成虫の羽化を見た。
羽化して開翅 2016.3.20.
1970年代に始まり、イエローバンド、イエローテイル 其々の形質固定を累代飼育で完成、
2012年 両形質をPとして交配、翌2013年 F1個体同士の交配で累代飼育を続け、
2014年 F2に羽化の両形質合体のハイブリッド個体(25%発現)を得た。
2016年 ハイブリッド個体同士の交配飼育により100%純系の形質固定した完璧な
【イエローバンド+イエローテイル】を遺伝子分離保有し、伝播する個体を創り出した。
遠く離れた地域分布種双方の保有している遺伝子の融合ハイブリッドであり、
人間の手で創り出したものではあるが、万が一、自然界で起こり得る可能性もある?
産卵 2016.3.22.
ランヨウアオイに産卵するハイブリッド個体 11卵の卵塊を形成した
イエローバンド : 長野県北安曇郡白馬村産
イエローテイル : 新潟県十日町市産
2016.3.20. 春分 初候
ギフチョウ 次世代への継続へ
< 累代 F-31ヘの布石 >
羽化した累代飼育のギフチョウF-30相当種の交尾を完了し、産卵をみた。
来春の次世代F-31成虫羽化への展開を期待できる。 (和歌山県龍門山種)
F-30雌雄 ハンドペアリング操作による交配 (♂/♀) 2016.3.18.
午前から日差しを受け気温が上り、直射下は25℃を指す 交尾時間 AM11:20~11:55
産付した卵塊 22卵が数えられる 2016.3.20.
産付したカンアオイはランヨウアオイが飼育食草としては好適のようだ(柔らかい)
2016.3.15. 啓蟄 末候
ギフチョウ 初姿
累代飼育の和歌山県のギフチョウが羽化した。
累代F-30に相当する、初々しい 輝くような姿を見せてくれた。 春へ突入!!
旧知のH.Sさんから2002年(F17相当の卵)に引き継いで累代飼育しているものだ。
人間の命にも限度はあるが、可能なら以降も世代を続け、飼育して繋げていくつもりだ。
飼育に供したランヨウアオイは発芽が始まった。
羽化した♂は植栽した自宅の庭、食草の上を這いずる。
羽化後、翅が進展すると地面に近いカンアオイの芽吹いた低いところを這いずり回り落ち着かない。
枝状のものや、樹の幹等に這って上る。 飛翔はしない。
30年前 本州中央部の南限分布地「龍門山」の山中に産していた個体の末裔が
今、ここに生きている姿を見せ、感動を与えてくれる。 累代を続けていくことの意義があるような気がする。
2016.3.3. 雨水 末候
初見! モンシロチョウ
休耕地にモンシロチョウの初々しい飛翔姿を見た。
目で追うとオオイヌノフグリに吸蜜した。 今年の初見だった。
2016.3.3. 栃木県足利市鹿島町
2016.2.19. 雨水 初候
ザゼンソウが顔を出した
セツブンソウ、フクジュソウも咲いた
季節は ‘雨水’、春が動き始めた。
里地にはザゼンソウ、セツブンソウ、フクジュソウを見ることが出来た。
ザゼンソウ 湿地に顔を覗かせた
栃木県足利市~佐野市
2016.1.29. 大寒 末候
テングチョウ ムラサキシジミ
冬の雑木林に太陽が降り注ぎ、風もなく温もりを感じる。 大寒とは思えない。
越冬中のテングチョウとムラサキシジミが飛び出した。
栃木県佐野市飛駒 2016.1.27.撮影
↑
2016年
2015年 000
↓00000
2015.12.22. 冬至 初候
冬の景
今日、冬至。 朝晩の気温も平年並みに冷え込む。
日中は10℃を超える日が多く、寒暖の差が大きい。
河川敷の林を見下ろす土手にヤマトシジミと‘クチバ’の一種?がブンブンと飛んだ。
日当たりのよい農家にはロウバイ?の黄花を見た。 今冬は奇妙な気象だ。
栃木県足利市~太田市 渡良瀬河川域 2015.12.22.撮影
渡良瀬河川敷の林は葉を落したニセアカシヤ、クヌギ、コナラ、エノキからなり、土手越しに広がる
一頭ののヤマトシジミ♂が飛んで石の上にとまった よれよれの姿 終見になりそうだ
2015.12.9. 大雪 初候
モンシロチョウ
朝、霜が降りた。 里地の一角に菜っ葉類を栽培する小さな菜園。
日中の暖かい日差しにモンシロチョウが飛んで開翅して暖をとる。
本格的な寒冷になる季節に向かい、いつまで見られるのか?
栃木県足利市鹿島 2015.12.9.撮影
白菜に飛んできて葉の上に止まった
2015.12.4. 小雪 末候
ベニシジミ
やがて枯れる草原になっていく河川土手だがまだベニシジミが新鮮だ。
日向きに開翅した赤色が印象に残る。
群馬県太田市渡良瀬川八幡河原 2015.12.3.撮影
2015.12.2. 小雪 末候
ヤマトシジミ (2)
河川土手で 青いヤマトシジミの配偶行動が見られた。
コセンダングサの藪上で繰り広げられたが 交尾までには至らなかった。
群馬県太田市渡良瀬川八幡河原 2015.12.1.撮影
コセンダングサの草上 ♀←♂の追飛 00接近
♀は翅を閉じる ♂は着葉する 0♀は交尾拒否行動をとる
2015.12.2. 小雪 末候
ヤマトシジミ (1)
発生末期の寒冷期型ヤマトシジミの青色が、枯れかけた土手の草原に彩りを添える。
大部分の個体はスレ、破損が目立つ。 比較的綺麗なのを拾い撮りした。
群馬県太田市渡良瀬川八幡河原 2015.12.1.撮影
セイヨウタンポポの枯れた花茎に止り開翅して暖をとる♀ 青いヤマトシジミだ!
カタバミで吸蜜する♂ 翅面斜めに太陽光を反射し、青く光る!
2015.12.1. 小雪 次候
ウラナミシジミ
冬日の河川土手の今日は日差しをいっぱい受けて、風も無く暖かい。
ウラナミシジミが飄然と飛来して草上に止まった。
今年は見られなかったが、これが初見であった。
群馬県太田市渡良瀬川八幡河原 2015.12.1.撮影
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オオイヌノフグリに飛来したが吸蜜せずに飛び去った
2015.11.27. 小雪 次候
続続・マテバシイの林で・・
11/26 ムラサキツバメ越冬と周辺のチョウの様子0000000
気温が11℃に下がり、冬日の林は日が差さないため体感は遥かに冷たい。
飛散して開翅姿を見せていた前日のムラサキツバメは消えてしまい、
残った3頭群は葉上で横倒しにピッタリと、へばり着いていた。
撮影地 栃木県足利市 2015.11.26.
2015.11.24. 小雪 初候
続・マテバシイの林で・・
11/24 ムラサキツバメ越冬と周辺のチョウの様子
今日は穏やかな小春日和。 気温も20℃に届いた。 暖かさに誘われて
越冬集団が周辺に飛散した。日向きに開翅する個体がいくつも見られた。
再び元の位置に戻って集団をつくるのだろうか?
いつも誘い合って観察をしている蝶友Tさんと記録撮影行動を共有した。
撮影地 栃木県足利市 2015.11.24.
葉上で全開翅する♂ 鈍く輝く紫青の翅色が印象的だ。
やや目線より高い位置のむこう向きの♂(別個体) 光線の向きで紫青の幻色は僅か
葉上で開翅の♀(左)と♂(右) 日向き位置で♂の翅色の違いが顕著に表れる
2015.11.23. 小雪 初候
マテバシイの林で・・
11/19・20 ムラサキツバメ越冬と周辺のチョウの様子
マテバシイ林で、ムラサキツバメの越冬個体の「集合」を11/5に発見した。(既報)
その後、「分散」→「集合」を繰り返した。 11/12には14頭の集団に膨らんだ。
14頭の越冬集団は当地足利市での観察では最大数の記録であった。(既報)
季節は、二十四節気「小雪」に入り、14頭集団は「分散」して3頭に減じていた。
周縁には、2、1、3、3、各頭の小集団を構成して冬期の寒冷期に入った。
撮影地 栃木県足利市 2015.11.19.~20.
【 3頭に減った越冬集団 】
14頭の集団を構成していた葉からは3頭に減じていた。
【 日中の暖気と日差しに活動する 】
開翅するムラサキツバメ♀(左) 飛来静止するムラサキシジミ(中) 開翅するムラサキシジミ♂(右)
【 異種混合集団 】
越冬体勢に葉上に固着する ムラサキツバメにムラサキシジミが寄り添う (混合集団は珍しい)
アンテナは翅中に畳まず前方に突出したまま
2015.11.13. 立冬 次候
11/12 ムラサキツバメ 越冬集団 続続
日中も肌寒くなってきた。今日、ムラサキツバメの集団が増えたようだ。
重なり合っているのでカウントが不正確だが、見える頭部と触角から推して
14頭ほど数えられる? 今まで足利市での集団頭数では最大数だ。
これからの「集合、離散」が更に進むのだろうか?
栃木県 足利市 2015.11.12.撮
2015.11.11. 立冬 初候
11/9 ムラサキツバメ 越冬集団 続
立冬に入り朝晩の冷え込みの日和になり、形成された越冬集団に変化があった。
重なり合って、固まった10頭ほどの集団に接した葉上に飛来し固着した♂。
静止態がストロボ光に反応して瞬時に 「閉→開」 の翅さばきをとった。
肉眼では感知できない早さで、開いた青い翅を見せて写り込んだ。
栃木県 足利市 2015.11.9.撮
2015.11.6. 霜降 末候
11/5 ムラサキツバメ 越冬集団
立冬も真近。マテバシイの葉上ではムラサキツバメの集団越冬が始まった。
狭い葉上に重なり合ったり、団子状になったり、9~10頭ほどが寄り添う。
まだ、周縁には4~5頭の飛翔個体が見られ、集団も更に膨らみそうだ。
栃木県 足利市 2015.11.5.撮
2015.10.24. 霜降 初候 ムラサキツバメ ♀
朝晩の気温が下がり始めた。 マテバシイ林ではムラサキツバメが日向で暖をとる。
全開翅のポーズは高い梢の位置が多く、なかなか目にできない。
やっと低い位置で開いてくれた。 やがて越冬の時が来る。
栃木県足利市 2015.10.19.撮
2015.9.25. 秋分 初候 ミヤマシジミ 再び!
荒れた河川堰堤で見せるミヤマシジミの青がひときわ目を引く。
秋空の逆光を受けて裏模様が透けて見える。
堰堤に残るコマツナギは食樹でもあり、吸蜜源として他花より特段に優先する。
撮影 : 栃木県鬼怒川堰堤 ’15.Sep.12.
2015.08.31.処暑 次候 ギンイチモンジセセリ
霧雨の降る河川敷。何もいない。 今までの猛暑はウソのように涼しい。
ふと、金色の飛来物が目に映り、止まった。 ギンイチモンジセセリだった。
群馬県桐生市 渡良瀬川 2015.08.31.撮
2015.08.14 立秋 次候 キツネノカミソり咲く林で
まだらに木漏れ日の落ちる雑木林の中にキツネノカミソリの群落が広がる。
アゲハ類の飛来吸蜜は僅かだった。 高温のせいかもしれない。
セミの声だけが響く。 ハグロトンボ と ヒメキマダラセセリが花に止まった。
栃木県佐野市 2015.08.10.撮
2015.08.07 大暑 末候 アオカナブン(生贄)
昆虫の世界もすさまじい。 喰うか喰われるかは当然だが
生贄になったアオカナブンが憐れ! オオスズメバチの餌食になった。
穏やかにお互いに分け合って吸汁していたクヌギの樹液酒場だったが・・・。
栃木県佐野市 2015.08.06.撮
2015.08.1. 大暑 次候 ゴマダラチョウ
樹液に吸汁するゴマダラチョウの数が目立つようになった。
これから一週間もすれば更に個体数も増えてくるだろう。
栃木県足利市 2015.07.29.撮
2015.07.30. 大暑 次候 コムラサキ
クヌギやコナラの雑木林が少なくなった足利市郊外にも樹液の出る樹がまだ残っている。
今日はコムラサキの飛来吸蜜を見た。
栃木県足利市 2015.07.29.撮
2015.07.22. 小暑末候 ミヤマカラスアゲハ
暑さを避けてか、吸水していたミヤマカラスアゲハが足元から飛んで
杉林に潜り静止した。羽化して間もない新鮮な♂だった。
栃木県佐野市 2015.07.19.撮
2015.07.17. 小暑末候 ヒメシジミ
草地は連日の日照り続き?なのか乾ききっていて暑い。
高温のためか、活動が活発でなかなか止まらない。
開翅する姿も捉えられず、吸蜜と交尾の記録を残すのみだった。
最近、個体数が減ってきている様子だ。 路を外れて踏み込む
ハイカーの多さや、草原の乾燥化が要因かもしれない。
群馬県 榛名山 2015.07.11.撮
路端のニガナで吸蜜する♂
交尾中のヒメシジミ