ページ ・ サプライズ 

里山を歩き、思いがけず出会ったチョウや生き物たちの姿
分布、生態、形質等、その時々の小さな驚きの記録




【分布】 深紅の鮮烈な模様と異様な腹部柄
マエアカヒトリの発見

かつての普通種も今や珍種稀種
になった
ネギ畑で発生を発見した。
ooooooooooooooooooooooooooooooooooo o埼玉           県埼玉県熊谷市妻沼町 2016.10..20.









【形態】 ブルーに光る翅色

クロツバメシジミ

ブルーの幻光を発するクロツバメシジミ。 翅表の構造色を有する。


群馬県多野郡神流町神ケ原 2004.10.21





【生態】 形態

スギタニルリシジミ
逆光を受けて翅縁がブルーに光る!

逆光下のスギタニルリシジミ、キブシに吸蜜する。翅縁が一瞬ブルーに光った。

                   栃木県佐野市  2020.3.26.






【生態】 分布・形態

            ムシャクロツバメシジミ (外来分布種)
                      2019.2.7


福岡市内に2016年頃から定着蔓延している本種は、原産地中国or台湾に由来するものと
いわれている。市内の園芸店で店頭販売の輸入多肉植物から分布を拡大したと云われている。

厳寒の中、咲き終わったツメレンゲの残り花に吸蜜している姿を捉えた。(♀)








【生態】 形態・変異

ギンボシヒョウモン 繭を形成して蛹化した
                      2018.11.23


飼育実験中のギンボシヒョウモンが給餌食草ノジスミレの葉を綴り繭を形成し、蛹化した。


蛹形態と低温時の非休眠生態に驚く

・ 蛹化の想像外の形態を見て、あたかも大型蛾の現す蛹態のようで驚いた。      

・ 秋口に産付された卵からの孵化幼虫は摂食を続け、立冬を過ぎた今蛹化に至った。  
耐寒性の強さに驚くと共に、気温の高い日が続いた事も非休眠の要因になったかも。


薄い繭で覆われた蛹体


繭を除いて蛹体を露出した

                  個体産地:群馬県片品村 武尊山麓 alt.1500m





【生態】 分布・変異

 クビアカツヤカミキリ 足利市千歳町桜並木で発見
                      2017.07.03


外来生物 クビアカツヤカミキリ(クロジャコウカミキリ)を桜の樹幹で発見した。
昨年栃木県内に初侵入を見た本種は 今年、奇生樹木桜での発見は初めてである。
発見現場は市内の著名な桜並木であり、今後の拡大が心配される。

また、樹木への成虫脱出孔、食した木屑等の痕跡は観察されず、現時では、
当桜からの発生個体か、飛来個体か不明であり、更なる探索を続ける必要がある。

ただちに、足利市環境推進課に報告し、職員と現地確認を同時に行った。
更に採取した個体は捕殺後、市職員にサンプルとして渡した。





         クビアカツヤカミキリ   (生態は右面が下側位置だった)
               栃木県足利市 2017.07.03. PM 2:45.撮    (2画像は同一個体)
  




【生態】 分布・変異

クロジャコウカミキリ (クビアカツヤカミキリ)
足利市に分布侵入 初記録!    
               栃木県足利市 2016.7.28. PM 2:57.撮

外来生物 クロジャコウカミキリをクヌギ樹幹で観察した。
大陸に分布由来の当種は、今回の発見が栃木県下での初の記録と思われる。

ホストとされる桜、梅、ポプラ等の食害が心配される。
近隣群馬県館林市、前橋市(赤城山麓)では桜の食害が報告されている。

当域でも桜並木の大量立ち枯れの発端にならなければと、憂慮される。 




ゴマダラチョウの吸汁するクヌギ樹幹の傍に止着していたクロジャコウカミキリ 初記録か?







【生態】 分布・変異

オオムラサキ ‘スギタニ型’♂の目撃

遺伝異常形質のいわば‘白いオオムラサキ’は、①翅表面の斑紋が全て白色で、
②肛角部赤紋は白色を呈し、更に ③翅裏面は青白色または白色を呈する個体である。

中国地方~関西地方にその発現率は比較的高いと言われるが、
それでも1~5%程度と聞く。


関東及び中部域分布圏では極めて稀にしか出会えないが、栃木県(佐野市)で
クヌギ樹液に吸汁する♂を目撃した。 野外棲息個体を目の前に貴重な出会いを記録した。


栃木県佐野市 2016.08.04.撮影








 累代飼育記録 】
 クロツバメシジミ 

白いクロツバメシジミ・・後翅亜外縁の赤班消失個体を検証した。

福岡県玄界灘の海岸崖に自生のタイトゴメにしがみつくように棲息する。
分布上、‘朝鮮半島亜種’の範疇にあると思われるが、赤班のない白い個体は
初めて見た。 通常の赤班の個体群中に、ある比率で出現するようだ。

累代で遺伝分離の結果を検しないとわからないが、今後の分析が待たれる。

                                     2015.10.3.撮





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 【形態】 ・ 【分布】

オオベニシジミ

知人による累代羽化の大陸産オオベニシジミ。撮影の機会を頂き記録した。
初めて見る生き姿に目を見張った。大きい翅体と鮮烈な赤橙の翅色に驚く!
o o 00000000000000000000000000000000000000000000o0000000 韓国産  2015.11.12.撮影
0 00000 0000000000000000000000000000000000000000 00000000
( Lycaena dispar aurata )

スイバ葉上で半開翅の♂


スイバ葉上で開翅する♂


♀の全開翅

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羽化直前の蛹

 
腹面より翅表が透過して見られた
 左♂  右♀


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コセンダングサでの吸蜜姿。

開翅して吸蜜する♂


吸蜜の♂  風が吹いて翅を畳む・・


吸蜜の♀ 黒いストローを伸ばして・・








  【生態】 

                  ホシホウジャク  【体内水分の放出】

百日草に飛来吸蜜するホシホウジャク、花上をビュンビュン飛ぶ。
飛びながら体内の水分を放出したのか? 4粒の水滴の飛散が写り込んだ。

アゲハチョウ類の吸水時のポンピング行動は良く知られている。
また、クロアゲハの飛翔中の水分放散は過去に観察したが、
ホシホウジャクのこの行動は初めての観察記録だ。

栃木県 足利市  2015.5.15.撮影








【生態】 羽化

サツマニシキ

    羽化の意外な蛹殻
  2015.06.11. 

食樹ヤマモガシの葉を包んで作られた繭から羽化したサツマニシキ。
繭からの脱出した成虫が蛹殻を繭の外に残して翅の伸展を終った。

脱出の時点を観察できなかった事が悔やまれるが、蛹殻を被ったまま
繭から出てきて蛹殻を外に残したのだろうか?  不思議だ


      羽化後のサツマニシキ  蛹殻が繭の外に出ている   三重県松阪市 2015.6.9 羽化







【分布】

群馬のシルビアシジミ

   シルビアシジミ 
春型   2015.05.09. 

群馬県のシルビアシジミが世代を繋ぎ発生していた
昨秋('
14.sep.29)発見の秋型成虫は次世代に継続し、ここに春型として発生していた

                                       群馬県 渡良瀬川  2015.5.06.撮影


やっと見つけたシルビアシジミ(春型♂)   当域で30数年ぶりの出会いだった
スギナや他の雑草に埋もれて生えるミヤコグサにしがみつくように止まっていた
セイタカアワダチソウなどの外来種も周縁に伸びかけ、草原環境は本種にとって将来は暗い?


ミヤコグサ花上の♂  羽化したばかりか?あまり飛び回らなかった


草上に休む♀


薄日を受けて半開翅する♀



    シルビアシジミ 群馬県で発見   2014.09.29.

田は稲刈りの季節。 稲田に面す芝型のクサ原にシルビアシジミを見た。
群馬県内から’80年代に姿を消して? 以来30数年経つだろうか。
草に塗れたミヤコグサに飛んで来た♂だった。

第3化個体かと思われるが、世代継続してくれることを願うばかりだ。
以後の棲息追跡調査は進めていくつもりだ。

                                 群馬県   2014.09.29.撮

ミヤコグサに吸蜜する♂
別個体もミヤコグサに止まっていた






【生態】

カラスアゲハ吸水/ポンピング



里山の日照りがむせ返るように暑い夏の午後。

林道脇の湿地でカラスアゲハが吸水をしていた。
地面から水分を[吸入/排出]の動作を繰り返し、
体内温度の上昇を防いでいるようだ。10分ほど続いた。

                            栃木県佐野市   2007.Aug.7.撮








【生態】

ミヤマカラスアゲハ吸水集団


流れの岸辺にミヤマカラスアゲハの吸水する集団を見た。
身動き出来ないような塊となって、その数凡そ50になるだろうか。

                                 長野県軽井沢町   2007.Aug.4.撮







【生態】 羽化 

華麗なる変身

バク天で出てきたツマベニチョウ 

ツマベニチョウの羽化の仕草。
脱出時の思わぬ姿を見て、意外な動作に驚く!


沖縄県浦添市   2010.10.25.撮



脱出から翅伸展まで・・凡そ3分間のドラマで終る




                                                                ( 記載:2015.01.13.)





【形態】

 カツオの1本釣り!!

   タイスアゲハの蛹 

タイスアゲハの奇妙な蛹態・・・。
その風変わりな保持の姿に驚く


                              ギリシャ コルフ島産   2012.May.20.撮


一連の曲芸的仕草と糸さばきには驚きを隠せない

前蛹時は一般的な帯蛹。                                    

 
脱皮蛹化時 環状の糸束をたぐり上げ、帯蛹糸は 頭部先端の鉤に1点で引っ掛ける。    


並走した1本の糸束に纏まって懸垂糸となる。                             


                                                                  ( 記載:2015.01.13.)





 【形態】 ・ 【遺伝生理】 
種間ハイブリッド

ユキワリツマキチョウ創出・羽化

累代飼育により得られたハイブリッドの第1号個体を創出し、無事羽化した

【 北アルプス産クモマツマキチョウ♀+群馬県太田市産ツマキチョウ♂ 】により
2009.05.21.足利市自宅書斎で羽化した。





                                                                ( 記載:2015.01.13.)





【形態遺伝
イエローバンド

前、後翅とも外縁毛が連続淡黄で縁取られる
長野県白馬村にのみ棲息する特異な
、地域遺伝形質。

1978年、偶然に得た当域個体から17年の累代飼育を続け
明確な劣性遺伝をすることを検証し、純系のイエローバンド
個体を分離した。
                                 
                   長野県白馬村  2007.May..5.撮


                                                           (記載:2015.02.09.)





【形態遺伝
イエローテイル

後翅肛角紋が紅色から橙色に発現し、
亜外縁紋列色と同色になった異常形質。

見事なこの個体は、当時40余年來の蝶友Hr氏より
提供を受けて羽化した個体であり、2015年の現在
その時点からF-8の
累代を継続している。   

                                新潟県十日町市   2007.May..15.

当産地の純正食草のコシノカンアオイ葉上で開翅する♀







 【形態】 ・ 【遺伝生理】
地域間ハイブリッド

ギフチョウの異常形質
イエロー【バンド+テイル】合体型

イエロー【バンド+テイル】合体型を累代飼育により創出し、羽化した

2014.04.04.羽化 (合体形質第一号個体♂)


前翅 後翅を縁取る広い縁毛が淡黄色を現すイエローバンド形質に加え、
後翅肛角紋が橙色を呈し、亜外縁紋色と同一に発現したイエローテイル形質
が合体した 
イエロー【バンド+テイル】合体型と仮名で称しておく。       


                                                                   (記載:2015.02.09.)




【形態】
イエローバンド異常型

累代飼育により羽化した「短尾+マルギフ」

                                 長野県白馬村産   2009.May..

羽化した尾状突起の短い小さいマルギフ♂




 【形態】・【斑紋】
イエローバンド異常型

後翅亜外縁の橙色点列紋がくっついて一本の帯状紋となって
羽化した累代飼育の個体(♀) 
尾状突起も短く、先尖りである


                           長野県白馬村産   2009.May..26.羽化







【形態】 ・ 【分布種】

地域分布遺存種
~ 和歌山県産ギフチョウ累代記録 ~


本州のギフチョウ分布中央域南限棲息地とされる和歌山県龍門山は
絶滅したとされて久しい。1986年の野生種を最後の目撃(採集?)をもって
その後の記録は聞かない。     
(注 : 産地山口県は当域より低緯度であるが・・)

本種個体は蝶友Hr氏により提供を受け、以降、累代飼育により代々継続して
いるものであり、2015年、F-29相当個体の羽化を予定している。     


前翅の上縁部黄帯がリング状になる形状が多くの率で発現する事が特徴

 Fー19の羽化♂  和歌山県那賀郡粉河町(現 紀の川市杉原) 龍門山産   2005.03..13.羽化


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2015年  
Fー29の羽化  ♂(萎小個体)と♀(通常大)

累代飼育の和歌山県(龍門山)産ギフチョウが羽化した。
♂は前翅長23mmの萎小個体があり、♀の32mm個体(正常)と
大きさに極端な差があった。    
(2015年3月27日羽化 於足利市) 









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